ドナルド・トランプ米大統領は26日、イスラマバードでイランとの核合意が成立すればパキスタンを訪問する可能性に言及した。パキスタン政府の仲介による交渉に前向きな姿勢を示し、これまでにない楽観的な見通しを語った。
トランプ氏はこの発言を、ネバダ州とアリゾナ州への出発前、ホワイトハウスの芝生で記者団に対して行った。2月28日の米イスラエルによる攻撃を発端とする危機の解決に向け、前向きな見通しを示した。
もしイスラマバードで合意が調印されたら、私は行くかもしれない。彼らは私を望んでいる。
ドナルド・トランプ米大統領 — Dawn紙
この発言は、イスラムバードでの週末の協議で進展が見られなかった後、パキスタンの文民・軍事指導部がワシントンとテヘランを交渉の場に戻すための外交努力を本格化させている中で出された。両国の交渉チームがまもなくパキスタンの首都に戻る可能性が報じられている。
パキスタンが仲介した米イラン間の停戦は現在も続いているが、来週で期限を迎える。トランプ氏は停戦の延長も可能だと示唆したが、交渉が進展すれば延長の必要はないかもしれないと述べた。
NDTVは、トランプ氏の発言に焦点を当てた事実に基づく外交ニュースとしてこの話題を伝えている。インドの隣国でありパキスタンの地域的ライバルでもある同国メディアは、パキスタンの外交的優位性に対して測りを置いた関心を示しており、パキスタンの仲介役としての役割を称賛も批判もせず、その地域的影響に言及するに留めている。
Dawn紙は、パキスタンの中心的な仲介役としての役割と、トランプ氏によるパキスタン指導部への賛辞を強調し、同国の外交的成功を取り上げている。この報道はパキスタンを不可欠な和平仲介者として位置付け、主要国間の交渉を促進し国際的地位を高める同国の能力に対する国民的誇りを反映している。
Politicoは、トランプ氏の外交的アプローチが交渉力を弱める可能性があるとの見方を示し、主張した影響力を行使できずにイランとの合意に向けた大きな譲歩を余儀なくされる可能性を強調している。この懐疑的な視点は、サウジアラビアの戦略的懸念を反映しており、米イラン和解がイランの地域影響力抑制に対する米国のコミットメントを低下させかねないとの見方が根底にある。特にサウジアラビアはイランの主要な地域ライバルである。
大統領はパキスタンの仲介努力を称賛し、特にシェハバズ・シャリフ首相と陸軍参謀長アシム・ムニール陸軍元帥(現在イランを訪問中)を高く評価した。
パキスタンは素晴らしい。本当に素晴らしい。
ドナルド・トランプ米大統領 — Dawn紙
トランプ氏は、根拠を示すことなく、イランが昨年の空爆時に埋めたとされる濃縮ウランの在庫を放棄することに合意したと主張した。その物質を「核の塵」と表現し、テヘランが核計画に関する米国の要求の大半を受け入れたと述べた。
大統領は、ここ数週間に実施された軍事的圧力と経済封鎖措置により、イランとの関係が予想外に良好になったと説明した。
今のイランとの関係は本当に良好で、信じられないほどだ
ドナルド・トランプ米大統領 — Dawn紙
次回の直接協議のタイミングについて尋ねられたトランプ氏は、週末にも行われる可能性があると述べた。合意に至らなければ戦闘が再開されると警告したが、合意の成立に自信を示した。
パキスタン訪問の可能性は、イスラマバードがワシントンとテヘランの仲介役として重要な位置を占めることを示す外交的瞬間となる。パキスタンの外交努力の成功は、地域の力学を変え、中東における紛争解決の新たな先例を確立する可能性がある。