オランダで金曜深夜、キリスト教系イスラエル支援団体の施設前で爆発物が爆発し、軽微な被害が出たものの負傷者はなく、当局は欧州各地で続く一連の襲撃の一環とみている。
ナイケルクにある「クリスチャンズ・フォー・イスラエル」の施設周辺を警備していた警察官が午後11時30分頃、爆発音と閃光を確認。爆発は建物の入口ゲート外で発生し、当時建物内には誰もいなかった。
捜査当局は、黒い服を着た人物が爆発物を設置したと断定。科学鑑定捜査が行われており、防犯カメラの映像を確認中で、目撃者の情報提供を呼びかけている。現時点で逮捕者は出ていない。
被害は限定的でしたが、その影響は大きいものです。キリスト教にとって最も重要な祝祭である復活祭前夜に起きたこの事件は、特に心を打つものです。
クリスチャンズ・フォー・イスラエル — SNS声明
「クリスチャンズ・フォー・イスラエル」は、イスラエルに関する聖書的理解を促進するオランダの正統派プロテスタント系団体。ナイケルクのイスラエルセンターでは展示会や講演、ショップを運営しており、過去には占領地のイスラエル入植地への資金提供や、同地で生産されたワインの販売で物議を醸してきた。
The Hinduは中東情勢の緊張を背景とした反ユダヤ主義的襲撃の一環と位置づけ、警備強化やユダヤ人施設の保護強化に焦点を当てている。
The Times of Israelはキリスト教系イスラエル支援団体への標的化に注目し、欧州各地でユダヤ人・親イスラエル機関が狙われる懸念すべきパターンを強調している。
Le Mondeはベルギーとオランダを中心とした同様の襲撃の連鎖と位置づけ、捜査当局の対応に焦点を当てている。
NRCはクリスチャンズ・フォー・イスラエルの物議を醸す活動や過去の破壊行為に関する詳細な現地事情を伝え、占領地入植地支援との関連を指摘している。
ナイケルクの事件は、2月下旬以降オランダ、ベルギー、英国で相次いでいるユダヤ人・親イスラエル施設を狙った夜間襲撃の一例。3月中旬にはアムステルダムのユダヤ人学校が爆発物の被害に遭い、ロッテルダムとベルギー・リエージュのシナゴーグでも爆発物が使用された。
このほか、ロンドンのユダヤ人ボランティア救急隊の車両や、アントワープの車両も攻撃を受けた。オランダ当局はロッテルダムのシナゴーグ爆破事件でテロ容疑で4人を逮捕。中東情勢を背景とした反ユダヤ主義の高まりへの懸念が強まっている。
ハーグに拠点を置くシンクタンク「国際テロリズム対策センター」は3月の報告書で、これらの襲撃は「おそらくイラン政権の指示によるもの」と分析。一部の事件については、イランとの関係が疑われるイスラム主義組織が犯行声明を出している。
オランダ当局は一連の襲撃を受け、ユダヤ人関連施設の警備を強化。ナイケルクの爆発についても動機は特定されていないが、対象団体は「恐怖を植え付ける意図的なパターンの一環」と衝撃を表明した。
「クリスチャンズ・フォー・イスラエル」の施設はこれまでにも親パレスチナ活動家による破壊行為の被害に遭っており、スタッフの安全確保のため2メートルの防護フェンス設置を申請していた。